海自佐世保 災害派遣訓練を公開 “県北部 震度6強”想定

倒壊家屋から負傷者を救助する手順などを確認した訓練=佐世保市、海上自衛隊佐世保地方総監部グラウンド

 海上自衛隊佐世保地方隊は21日、長崎県佐世保市平瀬町の海自佐世保地方総監部グラウンドで、災害派遣訓練を公開した。本県北部で震度6強の地震が発生し、倒壊家屋に住民が閉じ込められている想定で実施した。
 風水害時期を迎え、大規模災害への対処能力の維持、向上を図るのが狙い。隊員約50人が参加。家屋近くに救護所を設置し、警備犬が捜索。チェーンソーなどを使って家屋から負傷者を救助し、応急処置をして病院へ搬送する手順を確認した。
 隊員は「頑張ってください」と負傷者に声をかけ、トランシーバーで指揮の連携を図りながら、緊迫感を持って作業を進めた。参加した佐世保警備隊陸警隊長の長渡一樹1等海尉(42)は「1分1秒を争う中で迅速、丁寧にやれるか。24時間体制の緊張感もある。訓練を通じて意識も高まっている」と話した。


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