長崎県壱岐市の「壱岐の蔵酒造」(芦辺町)と温泉旅館「壱岐リトリート海里村上」(勝本町)が規格外などで廃棄される食材を活用して共同開発したクラフトジンが24日、東京都新宿区で始まった「アップサイクル」をテーマとした食品のイベントで披露された。
アップサイクルは、廃棄される物に新たな価値を付け再活用する取り組み。
クラフトジンの銘柄は「JAPANESE IKI CRAFT GIN KAGURA(ジャパニーズ・イキ・クラフトジン・カグラ)」。壱岐焼酎をベースに壱岐島の農産物などを使って製造した。味や品質に問題はないが規格外やわずかな傷などで廃棄せざるを得なくなったアスパラガス、イチゴ、ユズなどを活用した。壱岐リトリート海里村上の総料理長とソムリエが監修し、和食との取り合わせを考慮したという。
壱岐の蔵酒造代表取締役の石橋福太郎さん(49)は「壱岐のフードロスに今後も向き合っていきたい」、壱岐リトリート海里村上の企画担当、貴島健太郎さん(30)は「壱岐の農産物をジン以外にも有効活用したい」と話した。
「KAGURA」はアルコール度数40度で、700ミリリットル入り1本2700円(税別)。同酒造(電0920.45.2111)。
イベントは、JR東日本などが今月開催したアップサイクルをテーマとする食のコンテストで最終審査に残った「KAGURA」など計11組の食品を紹介する。26日まで。
壱岐のジン「KAGURA」 東京のイベントで披露 廃棄食材活用し製造
- Published
- 2022/06/25 12:00 (JST)
- Updated
- 2022/06/28 12:04 (JST)
© 株式会社長崎新聞社