3年ぶり開催 対馬で国境マラソン 646人が海沿い駆ける

ハーフマラソンで一斉に駆けだすランナーたち=対馬市上対馬町

 長崎県対馬市最大のロードレース「第26回国境マラソンIN対馬」(実行委主催、長崎新聞社など後援)が26日、上対馬町であった。新型コロナウイルス禍で2年続けて中止したため、開催は3年ぶり。国境の海を望む三宇田海水浴場発着コースで、島内外の646人が健脚を競った。
 市内から259人、北海道や関東、福岡県など市外から387人が参加。例年は韓国から大勢のランナーが姿を見せていたが、対馬と韓国を結ぶ航路休止の影響で今年の参加者はいなかった。
 10キロとハーフマラソン(21.0975キロ)の2種目に分かれてスタート。ハーフの男子は39歳以下部門の松浦崇之さん(24)=福岡市=が1時間10分19秒でトップゴール。女子は40歳代部門の井戸下奈緒さん(44)=同市=が1時間28分29秒で制した。
 松浦さんは「きれいな海の景色と、沿道の声援が力になった」。井戸下さんは「起伏があってきついコースだったが、笑顔で楽しく走れた」と喜びを語った。
 沿道などでは地元の中高生ら約300人がボランティアで活躍。上対馬町名物の焼き肉「とんちゃん」入りの弁当も振る舞われた。JR九州高速船(福岡市)は、高速船「クイーンビートル」の臨時便を博多-比田勝間で1往復運航し、島外のランナーらが利用した。


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