認知症を気軽に語らう 「ま、いっか!カフェ」“開店” 佐世保

佐世保キャラバンメイト連絡会メンバーと認知症について語り合う参加者=佐世保市、まんまーる食堂

 認知症サポーター養成講座の講師有志でつくる「佐世保キャラバンメイト連絡会」のメンバーら約10人が、長崎県佐世保市内で認知症などについて語らう「ま、いっか!カフェ」を開いた。
 これまでは年に1度、認知症者が接客や配膳を担う「店員」を務めるカフェとして実施し、認知症の理解促進に取り組んできた。今後はより長期、定期的に開こうと内容などをリニューアル。隔月での実施として、同連絡会メンバーが中心となって、認知症者やその家族、地域の人などが気軽に訪れ話ができる場をつくっていく。
 “リニューアルオープン”の1回目は今月14日、同市栄町の「多世代交流カフェ まんまーる食堂」で開催。認知症に関する動画をテレビで流し、認知症者との日常を漫画にしたものなどを各テーブルに添えて来店者を迎えた。
 参加した同市吉井町の生活支援コーディネーターの立木昭夫さん(62)は「認知症者と関わる機会があるため接し方など学びたくて来た。気軽に相談できる場があるのはいいことだと思う」と話した。同連絡会の市山広太会長(44)は「今後も試行錯誤しながら、認知症を理解してもらえる機会づくりに尽力したい」と抱負を述べた。
 次回は同食堂で8月9日午後2時~4時に開く。問い合わせは同連絡会事務局の佐世保福祉活動プラザ(電0956.23.0018)。


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