エンゼルス戦の乱闘で12人に処分 ネビン暫定監督は10試合出場停止

日本時間6月28日、メジャーリーグ機構は前日の乱闘騒ぎを受けてエンゼルスとマリナーズのメンバー合計12人への処分を発表した。最も重い処分を受けたのはエンゼルスのフィル・ネビン暫定監督で、アンドリュー・ワンツに指示を出して故意にジェシー・ウィンカーに死球を与えたことに対して10試合の出場停止処分が科された。選手では乱闘騒ぎのきっかけとなったウィンカーに科された7試合の出場停止処分が最大。なお、処分に対する異議申し立ての権利は選手のみに与えられている。

ネビン暫定監督は先発予定だったホセ・スアレスではなく、オープナーとしてリリーフ右腕のワンツを先発に起用。2回表の先頭打者ウィンカーに死球を与えたことがきっかけで両軍のベンチから選手が飛び出す乱闘騒ぎとなった。メジャーリーグ機構はこれを故意死球と認定。ワンツは故意死球のためにオープナーに起用されたと判断され、その選手起用を行ったネビン暫定監督には10試合もの出場停止処分が科されることになった。

エンゼルスからはネビン暫定監督(10試合出場停止処分)とワンツ(3試合出場停止処分)のほか、アンソニー・レンドンとドム・チティ投手コーチ補佐が5試合、ライアン・テペラが3試合、ライセル・イグレシアス、レイ・モンゴメリー・ベンチコーチ、マニー・デル・カンポ通訳が2試合、ビル・ハセルマン捕手コーチが1試合の出場停止に。レンドンの5試合出場停止処分は故障者リストからの復帰後に適用され、それとは別に7試合のチーム帯同禁止処分が科されている。

一方、マリナーズからはウィンカー(7試合出場停止処分)のほか、J・P・クロフォードが5試合、フリオ・ロドリゲスが2試合の出場停止に。スコット・サービス監督への処分はなかった。

選手には異議申し立ての権利があるため、異議申し立てをした場合は最終的な処分が確定するまでは試合に出場することができる。監督・コーチにはその権利がなく、ネビン暫定監督は10試合の出場停止が確定している。なお、ネビン暫定監督、チティ投手コーチ補佐、デル・カンポ通訳の出場停止は日本時間6月28日のホワイトソックス戦からスタート。コーチ不足を避けるため、モンゴメリー・ベンチコーチとハセルマン捕手コーチの出場停止はチティ投手コーチ補佐の復帰後に開始される予定となっている。

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