アジア最大級の国際短編映画祭 観光動画「宇久島」最高賞 佐世保市長に報告

朝長市長(左から2人目)に笑顔で受賞を報告する(左から)塩田さんと村上会長、野上さん=佐世保市役所

 長崎県佐世保市宇久町を舞台にした観光動画「宇久島」が、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」で「観光映像大賞 観光庁長官賞」を受賞した。制作した同町観光協会の村上正一会長、出演した長崎市出身の女優、塩田みうさんらが27日、佐世保市役所を訪れ、朝長則男市長に受賞を報告した。
 米国アカデミー賞公認の映画祭。ブランドのメッセージなどをストーリー化して発信する動画広告の部門「BRANDED SHORTS」に応募があった687作品の中から、観光映像部門の最高賞に選ばれた。
 「宇久島」は、壇ノ浦の戦いに敗れ、安住の地を求めて宇久島にたどり着いたとされる平家盛と、現代の旅人が主人公。豊かな自然や島の暮らしの中で物語が進み、塩田さんは「宇久はパワースポットのような場所。私が旅をしているように、宇久を感じてほしい」と魅力を語った。
 監督を務めた長崎市出身の野上鉄晃さんは「人間的な部分に訴えるような風景が広がり、普遍的な力がある作品」、村上会長は「宇久島の魅力を4分間の中で伝えている。自分の目で確かめにきてほしい」とPRした。
 朝長市長は「宇久の皆さんの優しさや、時の流れをとらえた映像。全国、世界に通用する」と語った。
 「宇久島」は昨年11月からユーチューブで公開。3月には、日本国際観光映像祭の日本部門でグランプリを受賞した。同協会のホームページなどから見ることができる。

観光動画「宇久島」の一場面

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