コバエは、たったの1~2週間で成虫に! 一気に増える虫の発生を防ぐためにやっておきたいこと

暑い季節になってくると、とくに目につくようになるコバエ。飛んでいるその存在が不快ですし、家の中に汚い場所があるのかもしれないと不安にもなります。

そんなコバエは、「どうやって発生したのだろう?」と気になりませんか?

今回はコバエを発生させないためのポイントを紹介します。


そもそもコバエとは?

そもそもコバエとはなんなのでしょうか。実はコバエという名前の生物は存在せず、よく耳にする「ショウジョウバエ」をはじめ、「キノコバエ」「ノミバエ」「チョウバエ」などがおり、それらの小さなハエを総称して「コバエ」と呼んでいます。それぞれ発生源や発生場所に違いがあり、台所などでよく見るのはショウジョウバエです。

コバエはいつから家にいた?

「ふと気づいたらコバエが家の中に飛んでいた」なんて経験があるひともいるでしょう。コバエの進入経路として考えられるのは、窓や玄関を開けているうちに入ってきてしまったものや、排水口から入ってきてしまったもの、エアコンの室外機の排水ホースから入ってくる可能性もあります。

またコバエは卵から成虫になるまでに1~2週間と短いため、家のどこかで産卵されてしまうと、一気にコバエが増えてしまうのです。

そのため、コバエが入ってこないように、また卵を産み付けられないようにする必要があります。

生ゴミはこまめに捨て袋はしっかり閉じる

キッチンに生ゴミを放置しておくと、コバエがやってきます。そのため、生ゴミはすぐに処理するようにしましょう。ペットの糞なども同様です。

生ゴミや糞はその都度、処理するのが重要。ポリ袋などに入れてキッチリと口を縛ってゴミ箱に入れるようにします。そうすれば仮に中でコバエが発生しても、袋の外から出てくることはありません。

筆者はスーパーで買ってきた肉や魚を入れる小さなポリ袋をとっておき、キッチンで出た生ゴミはその袋を再利用して捨てています。

キッチンの排水口は常に清潔にしておく

排水口にぬめりなどがあると、そこに産卵されてコバエが大量発生することもあります。そのため排水口は常に清潔にしておくことが大切。使い古した歯ブラシや、100円ショップなどで売っている排水口・排水溝用のブラシをつかって、汚れやぬめりがない状態をキープしましょう。

また排水トラップ(排水溝へ続くところに使う蓋)も重要です。排水トラップがあることで排水溝から侵入する害虫を防いでくれます。

排水口から排水溝まで汚れやぬめりを付きにくくするためには、調理のあと毎回水道水の水を10~30秒ほど流し、溜まっている水を綺麗な水にしておくことです。調理や食器を洗ったあとの水がそのまま排水口に残っていると、食材のカスから微生物が発生しぬめりの原因ともなってしまうからです。使い終わったあとに、水道水を流しておくだけでぬめりやニオイが発生しなくなるので、これは習慣化がおすすめです。

お風呂場でも発生するコバエに注意

お風呂場の排水口も要注意です。

排水口に髪の毛が溜まっていると、流れた体の垢や石鹸カスが髪の毛に絡んで流れづらくなり、排水口に汚れが溜まってしまいます。排水口もその都度、綺麗に掃除しておく必要があります。筆者はキッチン用のゴミ捨てネットを風呂場の髪の毛キャッチャーにつけておき、簡単に取替えられるようにしています。

観葉植物も要注意

家の中にある観葉植物もコバエの発生原因となることがあります。

肥料が入っている土の場合、有機物にコバエがつきやすいのです。そのため、土の一番上は無機物のもので覆うとよいといわれています。また水のやりすぎも注意で、常に土が湿った状態だとコバエが発生しやすいとも言われています。植物や時期によって水やりの頻度は異なりますが、キッチンやお風呂場以外にも、観葉植物は注意したほうがよいでしょう。

外部からの侵入を防ぎ、家の中でもコバエが好みやすい場所を作らないようにすると、ある程度コバエの発生を防ぐことができます。この夏はぜひお試しください。

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