沿岸部の不法投棄 船から監視 環境事務所や玉野海保、3年ぶり

巡視艇から双眼鏡を使い不法投棄がないかチェックする参加者

 環境省中国四国地方環境事務所(岡山市北区)は6月29日、玉野海上保安部などと合同で、玉野市沖合などを船でパトロールし、沿岸部に不法投棄がないか見て回った。

 同事務所や県、岡山、倉敷市の職員ら6人が玉野海保の巡視艇「たまなみ」に乗り込み、宇野港から犬島(岡山市東区)の西側にかけて約40キロを航行。参加者は海上保安官から島の名称や海域の特徴などの説明を受けながら、海岸や島の岸壁に不法投棄がないか双眼鏡でチェックした。

 パトロール後、同事務所資源循環課の横山貴志子課長は「今回は不法投棄は見られなかったが、今後も沿岸自治体などと連携して取り組みを進めていきたい」と話した。

 パトロールは2008年から毎年、玉野、水島の両海上保安部管内で交互に行われていたが、巡視艇運用の都合や新型コロナウイルス禍で、19年以来3年ぶりの実施となった。

出発式でパトロールの目的や注意点などを確認する参加者
パトロールで参加者らが乗船した玉野海保の巡視艇「たまなみ」

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