西日本の広い範囲を襲い、県別では広島が最多となる151人が犠牲となった西日本豪雨災害から、4年を迎えます。
RCCが系列局の力を借りながら、総力取材した当時の映像。この災害を風化させないため…。まとめた3本の動画であの日を振り返ります。
最後は記録的な大雨が寸断させた、広島の交通網です。
(国道2号上空から記者レポート)「広島市安芸区です。国道2号線が陥没してしまっているのでしょうか。そして、車がご覧のように横倒しになっています」「さらに別の場所でも完全に水没してしまっています」
(山陽自動車道上空から記者レポート)「東広島市志和町です。ご覧のように、土砂の崩落によって、高速道路の本線に土砂が流入しています」
広島呉道路=クレアラインは、道路の下がえぐれられて、道路が完全に崩落していました。
被害は広い範囲でJRにも…。
(JR芸備線上空から記者レポート)「広島市安佐北区白木町です。芸備線の鉄橋が崩れています。川の流れ、勢いに押されて、押し流されているような状況です」
(記者)「広島市に隣接する海田町です。あちらのように、完全に土砂で線路が埋まっています」
(記者)「JR河内駅付近を現在カメラはとらえています。山陽線の線路をえぐりとるようにして、現在、土砂が流れ込んでいます」
交通の寸断は、物流のストップを招き、住民の生活を直撃しました。
(記者)「広島市安芸区矢野東のコンビニです。交通状況などの影響により、ほとんど物資が届いておりません。食料品を並べるこちらの棚には、商品が置かれていません」
土砂崩れなどにより、広島市と呉市の陸路が途絶し、呉市の中央桟橋ターミナルには移動にフェリーを使う市民の列が…。
各地で断水が起こり、尾道市役所でも給水を待つ市民が長蛇の列を作りました。
そして、7月9日には梅雨明けを迎えます。
(記者)「広島市安佐北区口田南です。きょう梅雨が明けた広島市内ですが、このように厳しい暑さのなか、住民たちが土砂の撤去を行っています」
7月10日…。府中町では、晴天の中で突然の避難指示…。大人に連れられ、子どもたちも高台へと避難します。
川が氾濫したのです。
その理由は…突然起きた土石流。上流でたまっていた土砂が一気に下流に流れ込んだ「晴天の土石流」でした。
7月11日、福山市熊野町では、警察や消防隊員などが住民への避難を呼びかけました。
ため池の決壊の恐れがあるという情報が理由でした。
県内でおきた土砂災害は1200箇所以上…。
警察、消防、自衛隊の皆さんが、連日行方不明者の捜索にあたりました。