豪雨で断念 4年経て花の苗植え 倉敷まきび支援学校 近くの公園に

まきび公園の花壇に苗を植える生徒たち

 西日本豪雨から4年の節目に合わせ、倉敷まきび支援学校(倉敷市真備町箭田)の生徒が6日、まきび公園(同所)の花壇に花の苗を植えた。2018年の同時期にも植え付けを計画していたが、豪雨の影響で断念。4年を経ての実現となった。

 同校は、17年から授業の一環として、校内で育てた苗を公園に植え始めた。18年は7月9日の予定で、公園の中山正明管理組合長(68)が苗を保管していたが、水害で流失し、学校も被災。新型コロナウイルス禍もあり、行事ができない状況が続いていた。

 この日は高等部の5人が参加。4カ所の花壇に、メランポジウムとマリーゴールド計約140株をスコップなどを使って丁寧に植え付けた。

 「たくさんの花が咲き、きれいにできた。(公園の)森の雰囲気とも合い、多くの人に見てほしい」と2年生の生徒(16)。中山組合長は「今日が真備の新しい出発点になる。皆が足を運んで活性化につながれば」と話した。

 花は今秋まで楽しめそう。同校は、井原鉄道吉備真備駅前の花壇にも、育てた花の苗を植えている。

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