豪雨の記憶継承 キャンドルに誓う 真備・箭田地区「祈りの灯」

キャンドルで「祈 22」と描き追悼する人々

 2018年7月の西日本豪雨から4年を迎えた6日、倉敷市真備町箭田の市真備支所では同日夜、地域住民でつくる箭田地区まちづくり推進協議会による追悼行事「祈りの灯(ともしび)」が開かれた。手作りのキャンドルに火をともして犠牲者を悼み、西日本豪雨の記憶継承へ決意を新たにした。

 支所の入り口前の芝生に、地元の子どもらが作ったキャンドル約300個が「祈」「22」の文字やハートマークの形に並べられた。土屋瞳会長の呼び掛けで黙とうした後、参加者は揺らぐ炎を見つめたり手を合わせたりし、災害や亡き人に思いをはせていた。

 自宅が床上浸水した箭田小3年女子児童(8)は「上手にキャンドルを作れた。亡くなった人たちが安らかに眠ってほしい」と話した。

キャンドルに向かって手を合わせる参加者

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