沈む夕日と大輪のヒマワリ 雲仙・南串山 橘湾望む段々畑

橘湾の夕日を背景に咲く大輪のヒマワリ=雲仙市南串山町

 長崎県雲仙市南串山町上大良地区の橘湾を望む段々畑(計約10ヘクタール)で、緑肥のヒマワリが花を咲かせている。橘湾に沈むオレンジ色の夕日を背景に、黄色い大輪が畑を埋め尽くす光景が月末ごろまで楽しめるという。
 同地区はハマユリックスホール近くの丘陵地で、春にジャガイモ、秋にレタスを栽培している。ヒマワリ栽培は、地元の生産者22人でつくる「ひまわりで町おこしたい」(近藤勝博代表)が昨年から始めた。5月のジャガイモの収穫後に種を植え、花が枯れたら畑に混ぜ込んでレタス栽培の肥料にしている。
 昨年、計6ヘクタールでヒマワリを育てたところ、大勢の見物客が訪れたことから、今年は作付面積を増やした。今月下旬まで順次花が開くという。近藤代表(58)は「立派な大輪で見物客を迎えてもらいたい」と期待を込める。

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