笠岡市制70周年 70代市民力走 リレーでお祝い、歩み振り返る

笠岡市制施行70周年を記念するリレーイベントでスタートする第1走者

 笠岡市制施行70周年を記念した“70代の市民70人”によるリレーイベントが7日、笠岡陸上競技場(平成町)で開かれた。参加したランナーは70年の市の歩みを振り返りながら、400メートルトラックを1人1周してたすきをつなぎ、節目を祝った。

 午前7時7分7秒の10秒前から参加者全員でカウントダウン。「ゼロ」の声とともに、同市が発足した「昭和27年」のゼッケンを着けた第1走者の藤谷利夫さん(79)=同市=が元気良くスタートを切った。軽快な走りでトラックを1周し、次の「昭和28年」の走者にたすきを渡した。

 その後も「がんばれ」「あとちょっと」という声援や拍手を受けながら、それぞれのペースで力走。「令和4年」の最終走者まで、計73人が時代をつなぎ、71周(28.4キロ)を3時間1分17秒で“完走”した。

 走っている間には、1982年の竹喬美術館完成や、2021年の東京五輪・パラリンピック開催など笠岡や日本の主な出来事や歴史を紹介するアナウンスもあった。

 藤谷さんは「緊張していたが、走り終えてみるとうれしさでいっぱい。参加できてよかった」と笑顔だった。

 市民団体「70周年祝い走り会」が企画。同団体の代表で、最終走者も務めた前田秀子さん(73)=同市=は「たくさんの人が参加してくれて盛り上がった。笠岡のますますの発展を期待したい」と話していた。

400メートルトラックを1周したすきをつなぐ走者

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