第104回全国高校野球選手権岡山大会第4日は12日、倉敷市のマスカットスタジアムなど3球場で1回戦計5試合が行われ、商大付、大安寺、操山が初戦を突破した。降雨により、岡山南―就実は七回裏終了時点、倉敷南―玉島商は二回表終了時点で中断し「継続試合」となった。今春から導入された継続試合が岡山県大会で適用されるのは初めて。
商大付は天城との投手戦を3―0で制し、大安寺は後半の好機を生かし4―1で吉備高原学園を破った。序盤に大量点を挙げた操山は15―7の七回コールドで白陵を下した。津山商―津山高専、日新―倉敷の1回戦2試合は雨のため順延された。
第5日の13日は同スタジアムなど3球場で、継続試合を含む1回戦計6試合と2回戦計3試合を実施。2回戦にはAシードの光南と岡山東商が登場する。
▽1回戦
商大付に投手戦軍配
商大付
000011100|3
000000000|0
天城
▽本塁打 高橋
▽二塁打 高畑、高橋、木村
【評】息詰まる投手戦は商大付に軍配が上がった。右腕河原がテンポ良く直曲球を投げ込み、2安打2四球で完封した。攻撃は五回、高畑が右翼線に先制の二塁打。六回は高橋が左中間にソロを放ち、七回も高橋の適時二塁打で1点を加えた。
天城は左腕松家が被安打9ながら粘って3失点完投。守備は無失策と堅かったが、打線が援護できなかった。
大安寺 3年ぶり勝利
吉備高原学園
000000010|1
00000202X|4
大安寺
▽二塁打 柴田▽暴投 中村▽妨害出塁 細川(大西)
【評】大安寺は太田が投打に活躍し、3年ぶりの初戦突破を果たした。右腕から緩急を付けて丁寧に打たせて取り、5安打1失点で完投。バックも無失策でもり立てた。太田は打っても六、八回に2打席連続タイムリーを放った。
吉備高原学園は2点を追う八回に柴田の左越え適時二塁打で1点を返したが、及ばなかった。
操山20安打 乱戦制す
操山
4430022|15
2010220|7
白陵
(七回コールド)
▽二塁打 佐々木2、山下、武田(操)▽暴投 武田2▽捕逸 武田
【評】20安打を浴びせた操山が乱戦を制した。一回2死二塁から平櫛以下の4連打で4点先行。二、三回は村上の2点打など7長短打を集めて計7点を奪った。投手陣が制球に苦しみ反撃を招いたものの、序盤の大量リードがものをいった。
白陵は岩田の4安打4打点などで食らい付いたが、失点が重かった。記録に残らない守備のミスも痛い。