国立天文台によると、7月14日の満月は今年最も大きく見える「スーパームーン」となる。7月13日午後6時6分に月に地球が最接近。日付が変わって14日の午前3時38分に満月になる。満月の時の地球と月の中心の距離は約35万7400キロメートルになる。
地球に最も近い満月は、地球から最も遠い満月に比べて視直径が約12%大きく、光っている面積が約26%広いという。
なぜ月の大きさ変わる
地球の周りを公転する月の軌道は楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではない。さらに、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化するため、満月や新月の時の距離は毎回異なる。地球と月の平均距離は38万4400キロメートルで、7月14日の満月の時は平均より約2万7000キロメートル近く、月が大きく見える。
スーパームーンとは
「スーパームーン」という言葉は天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていない。ただ通常より地球と月の距離が短くなり、大きく見える月を「スーパームーン」と呼び、星空観察の楽しみ方の一つになっている。