今年最大の「スーパームーン」7月13日夜から見頃 14日未明に満月に

写真を拡大 2022年、地球から最も近い満月と最も遠い満月の大きさの違い(国立天文台HP引用)
写真を拡大 2022年、地球と月の中心間の距離の変化と満月(国立天文台HP引用)

 国立天文台によると、7月14日の満月は今年最も大きく見える「スーパームーン」となる。7月13日午後6時6分に月に地球が最接近。日付が変わって14日の午前3時38分に満月になる。満月の時の地球と月の中心の距離は約35万7400キロメートルになる。

 地球に最も近い満月は、地球から最も遠い満月に比べて視直径が約12%大きく、光っている面積が約26%広いという。

なぜ月の大きさ変わる

 地球の周りを公転する月の軌道は楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではない。さらに、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化するため、満月や新月の時の距離は毎回異なる。地球と月の平均距離は38万4400キロメートルで、7月14日の満月の時は平均より約2万7000キロメートル近く、月が大きく見える。

スーパームーンとは

 「スーパームーン」という言葉は天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていない。ただ通常より地球と月の距離が短くなり、大きく見える月を「スーパームーン」と呼び、星空観察の楽しみ方の一つになっている。

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