岡山市が放課後児童ク就職相談会 待機解消、円滑運営へ人員確保

放課後児童クラブの仕事内容などを説明した就職相談会

 岡山市は14日、小学生を預かる放課後児童クラブへの就職を検討する市民向けの相談会を市役所1階市民ホールで開いた。市内ではクラブの利用を希望する子どもが増える一方で、施設や人員の不足を理由に入所できない待機児童が発生。人手を確保して課題解決を図るとともに、開所時間が長くなる夏休み中の円滑な運営につなげる狙い。

 現在は市立と地域運営を合わせて67クラブが計約130人のスタッフを募集している。相談会では市職員と市立クラブの運営を担う市ふれあい公社の職員が、参加した15人に仕事内容や勤務条件を説明。「子どもたちの成長を間近で見守ることができる」「応募の前にクラブの見学が可能で、短期間勤務もできる」などとアピールした。

 参加者(66)=南区=は「経験がないので不安もあるが、やりがいのある仕事だと思う。まず見学してみたい」と話した。

 市立クラブの待機児童は、本年度の1次募集を取りまとめた1月下旬の段階で20クラブで計341人となり、前年度の約3倍に上った。市は認可保育施設の待機児童問題についてはほぼ解消したとの認識を示したが、クラブは就労する保護者の増加とともに入所需要が高まり、受け皿となる施設やスタッフの確保が追いついていないという。

 市はスタッフの賃金を約3%引き上げるなど処遇改善にも取り組んでおり、市地域子育て支援課は「利用を必要とする子どもを預かり、クラブを円滑に運営するために人員確保を進めたい」としている。

 問い合わせは同課(086―803―1589)。

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