栃木県、確保病床や警戒度引き上げ 今月中に感染「第6波超え」の恐れも コロナ対策本部会議 

感染拡大を受け、警戒度レベルの引き上げを発表する福田知事=15日夕、県庁

 新型コロナウイルス感染者の急拡大を受け、栃木県は15日、対策本部会議を開き、医療提供体制の強化を決めた。確保病床数を24日から451床に増やすほか、休止していた臨時医療施設も今月末から再開する。16日から警戒度を5段階で真ん中の「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」に引き上げ、無症状者を対象にした無料検査を再開する。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は会議後の会見で、現在の感染状況が続けば今月下旬にも新規感染者数や病床使用率が第6波のピークを上回る恐れがあるとし、「いつも以上に基本的な感染対策を徹底してほしい」と要請した。

 40代以下のワクチン3回目接種率が低いことや、旅行や帰省など人との接触が増える夏休みやお盆の時期を控え、接種促進を図る。7月22、29、8月5日の3日間、県営接種会場のとちぎ健康の森(宇都宮市)で午後5時〜7時にモデルナ製ワクチンを接種する。

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