第104回全国高校野球選手権岡山大会第7日は16日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で2回戦残り5試合が行われた。
大安寺は主軸藤田の3ランなどで岡山南を4―1で振り切り、8年ぶりの3回戦進出を決めた。西大寺は投打がかみ合い3―0で玉野商工を下した。東岡山工は11―2の七回コールドでBシードの明誠学院を破り、序盤に大量点を挙げた商大付が7―2で津山商に快勝した。玉島商は2―1で倉敷に競り勝った。
第8日の17日から3回戦に入り、両球場で4試合がある。
▽2回戦
大安寺 ワンチャンス生かす
大安寺
000004000|4
000001000|1
岡山南
▽本塁打 藤田
▽二塁打 細川、竹久▽暴投 太田、竹久▽ボーク 太田
【評】大安寺がワンチャンスを生かした。六回1死から後安がチーム初出塁となる四球を選び、三戸が送った2死二塁で細川は先制の中越え二塁打。四球を挟み、藤田が左越えに貴重な3ランを放った。主戦太田はピンチで粘り1失点完投。
岡山南は五回を除く毎回、得点圏に走者を置きながら竹久の適時二塁打による1点のみ。14残塁と攻め切れなかった。
西大寺が競り勝つ
玉野商工
000000000|0
11010000X|3
西大寺
▽二塁打 田井、楢崎、鈴木、小椋▽暴投 金川
【評】西大寺が競り勝った。一回2死二塁から楢崎の中越え二塁打で先制。2―0の四回は1死から小椋、近藤の連続長短打で一、三塁とし、三村のスクイズで追加点をもぎ取った。継投も決まり、三宅、小椋の両右腕が無失点でつないだ。
玉野商工は3投手のリレーで粘ったが、打線が6安打に終わった。六回無死一、二塁の逸機が痛かった。
東岡山工 打線つながり快勝
東岡山工
0521120|11
1010000|2
明誠学院
(七回コールド)
▽三塁打 石田、竹内、猪坂▽二塁打 蜂谷、川上寛、山本▽暴投 猪坂
【評】東岡山工は12安打の打線が要所でつながり快勝。1点を追う二回、2死から中原の中前打を足場に一、二塁とし石田の左越え三塁打で逆転、さらに原、竹内の適時短長打など計4安打で一挙5点を奪い主導権を握った。3投手の継投もはまり2失点でしのいだ。
明誠学院は左腕猪坂が被安打8、7四球で9失点。打線も四回以降2安打と援護できなかった。
商大付 先手効く
津山商
002000000|2
41200000X|7
商大付
▽三塁打 近藤▽暴投 田村2、河原
【評】商大付は先手が効いた。一回1死一、二塁から高橋、松家、近藤の3連続適時打で4点。二回は河原、三回は三村の適時打で突き放した。12安打のうち9本が中堅から逆方向とミートに徹した。エース河原は7回を自責点0。
津山商は主戦田村が四回以降は持ち直しただけに、敵失と山本颯の適時打で2点を返した三回にもう一押ししたかった。
玉島商 接戦制す
倉敷
001000000|1
00100100X|2
玉島商
▽本塁打 広瀬
▽二塁打 原
【評】玉島商が接戦を制した。右腕村上は粘り強く低めに球を集め、1失点完投。バックも2併殺でリズムをつくった。先制された直後の三回は村上、竹田の連打に犠打を絡め広瀬の右犠飛で同点。六回は広瀬が決勝の右越え本塁打を放った。
倉敷は三回に大迫の遊撃内野安打で先制したが、中盤の2度の送りバント失敗や盗塁死で流れを呼び込めなかった。