“壁”をなくそう パラスポーツを体験 車いすソフトボール

子どもたちに障害者支援について学んでもらおうと、広島・東広島市の小学校でパラスポーツの体験授業が行われました。

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東広島市にある八本松小学校です。県とパラスポーツ協会、大創産業が、多様性を認め合うきっかけにと開いた体験授業には、5年生およそ120人が参加しました。

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江南聖さん
「みんながこれから大きくなって、同じように友だちと接するように障害のある人と接してくれたら『壁』ってなくなると思う」

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東広島市に住んでいる江南聖さんを講師に招き、障害者としての仕事や生活などについて話を聞きました。

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江南さんは2014年、事故でせき髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされました。その後、リハビリにと始めた「車椅子ソフトボール」で、国際大会の日本代表選手に選ばれ、優勝に貢献。去年の東京パラリンピックでは、県代表として聖火ランナーも務めました。

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子どもたちは、タイヤが「八」の字につけられた競技用の車いすにのって、鬼ごっこをしたり、試合形式のソフトボールをしたりして、障害者支援の方法などについて理解を深めました。

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子どもたち
「体験すときに曲がりたい方向にカーブするところが難しかった。福祉の人とか、そういう人を見かけたら、できるだけ声をかけてあげたい」

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「少しずつ慣れていったら、うまく避けられるようになって、コミュニケーションがとりやすくなって…。(障害者は)みんなと同じように暮らしていて、同じ人だから、同じように一緒に友だちのように暮らしていこう」

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来月、アメリカで開かれる「車椅子ソフトボール」の国際大会に出場予定の江南さん…。子どもたちにこうアドバイスして授業を締めくくりました。

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江南聖さん
「いつ、誰が障害を負うのかはわからない。やりたいことに向かって毎日、一生懸命やっていたら悔いはないのかな」

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「あのとき、こうしておけばよかったなと思わないように、1日1日、大事に過ごしてもらえたら」

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