390キロ駆ける「反核の火リレー」 平和公園を出発 長崎県内など約400人団結

出発前に決意を語る今宮さん(中央)=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶を訴える「反核平和の火リレー」が19日、長崎市松山町の平和公園を出発した。県内の若者を中心とする約400人が27日まで、離島を除く県内全域と佐賀県の一部の243区間、計約390キロを走る。
 県平和運動センター青年女性協議会などでつくる日本青年学生平和友好祭県実行委が、被爆40周年の1985年から実施し38回目。ギリシャから核兵器廃絶を願い長崎に贈られた「ナガサキ誓いの火」をトーチにともし、次走者につなぐ。同協議会事務局長の道平哲也さん(38)は「1人の力は小さくても、仲間と団結すれば大きな力になると信じ、行動を通して県全体の反核平和の思い・機運を高めたい」とあいさつした。
 新型コロナウイルス対策で走者を制限し、1区間1~2キロを2人程度で担う。第1走者の同市職員、今宮健太さん(25)は「先輩方と同じように自分たちも思いを次の世代につなげる走りをしたい」と抱負を述べ、原爆が投下された午前11時2分に黙とうした後、スタートした。

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