航空自衛隊は、迎撃ミサイル「PAC3」を展開する訓練を海上自衛隊呉基地で実施しました。
PAC3は、弾道ミサイルを地上から迎撃するためのミサイルです。海上自衛隊呉基地の訓練には福岡県にある芦屋基地の部隊から、隊員34人と車両10台が参加して行われました。
北朝鮮の弾道ミサイル発射などを想定し、各地にPAC3の部隊を展開するために行われていて、県内で実施されるのは初めてです。
所在基地から車両を移動したうえで、発射機やレーダー、アンテナなどを設置して運用可能な状態にするのが目的です。
隊員たちは、到着後すぐに機材を調整するなどして、およそ20分で迎撃態勢を整えました。
航空自衛隊 立石和虎隊長
「北朝鮮による弾道ミサイルの発射実験、またロシアによるウクライナ侵攻など、国民の生命・財産を守るためあらゆる可能性に備えて弾道ミサイル防衛に尽力していきたい」
航空自衛隊は、今後も全国各地で機動展開訓練を実施するということです。