武雄温泉駅で対面乗り換え試験 JR九州、案内手順や動線を確認

対面乗り換え試験で新幹線(右側)から在来線特急に移動するJR九州社員=佐賀県、武雄温泉駅

 JR九州は20日、佐賀県武雄市の武雄温泉駅で、9月23日に開業する西九州新幹線かもめと在来線特急リレーかもめの対面乗り換え試験を実施した。社員約300人を動員し、案内手順や動線の安全性などを確認した。
 九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)のうち、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)はフル規格で開業。整備方針が決まっていない博多-武雄温泉は在来線を利用するため、武雄温泉で乗り換える「リレー方式」を採用する。乗客の移動時間短縮のため、新幹線と在来線の乗降場が同じホーム(幅約10メートル)にある。乗り換え時間は3分を想定している。
 試験は、実際にリレーかもめとして運行する特急車両の種類を変えながら複数パターンで実施。乗客役の社員が移動する所要時間を計測した。車いすの乗降には、駅員がスロープを使って介助手順を確認。キャリーバッグなど大きな荷物を抱えた社員も試した。
 参加した社員にアンケートし、問題点があれば改善する。同社新幹線開業準備室の今泉康彦副室長は「おおむね3分以内で乗り換えができた。アンケート結果を踏まえ、よりスムーズにできるよう準備したい」と話した。


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