23日準決勝 高校野球岡山大会 試合の見どころ紹介

 第104回全国高校野球選手権岡山大会第12日は23日、倉敷市のマスカットスタジアムで学芸館―倉敷商、理大付―創志学園の準決勝2試合が行われる。勝てば学芸館は2大会ぶり、倉敷商は3大会連続、理大付は7大会ぶり、創志学園は3大会ぶりの決勝進出となる。いずれも甲子園を経験している有力校が激突する準決勝の見どころを紹介する。

 ◇

打線活発、点の取り合いか

学芸館―倉敷商(午前9時)

 学芸館は準々決勝で18安打を放ち、倉敷商は初戦から4試合連続2桁安打を記録。ともに打線が活発で、点の取り合いが予想される。継投のタイミングも鍵を握る。

 4強で最多の1試合平均4.7盗塁の走力を絡めた攻撃が学芸館の持ち味。打率5割の藤原、6打点の宇地原らがキーマンになる。投手陣は11回を投げて自責点0の岡田景、辻ら左腕を複数そろえる。

 倉敷商は左打者の雄龍、藤森旭、佐々岡が本塁打をマークするなど破壊力がある。右打者も西川、品田が打率6割超。エース格の投球を見せている1年生右腕和田ら下級生主体の投手陣を強力に援護する。

先制点の行方に注目

理大付―創志学園(午前11時45分)

 春の県大会決勝の再現となる。3試合連続のコールド勝ちで勢いづく理大付と、準々決勝で山陽との激戦を制した創志学園。先制点の行方にまずは注目だ。

 理大付は6イニングのみの登板ながら10奪三振の田本を中心とした投手陣に余力がある。2桁失点した春の雪辱を期す。打率5割超の余河、堀内を筆頭に打撃も好調で、俊足巧打の1番若藤の出塁がポイント。

 創志学園は右横手岡村が3試合をほぼ一人で投げ防御率1.64。岩本、上田の二遊間は要所での堅守が光る。勝負強い主砲金田を軸に、打率6割の上田、小技も巧みな横井ら日替わりで組む打線が機能するか。

© 株式会社山陽新聞社