第104回全国高校野球選手権岡山大会第9日は18日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で3回戦残り4試合が行われ、玉島商、理大付、山陽、創志学園のいずれも甲子園経験校が勝ち上がり、8強が出そろった。
玉島商はタイブレークの延長十六回、竹田がサヨナラ適時打を放ち、7―6で東岡山工との激戦を制した。Aシードの理大付は12―1の八回コールドで大安寺を下し、4大会ぶりのベスト8。昨年準優勝の山陽は2投手の完封リレーで商大付を5―0で破り、春の県王者・創志学園は8―0で西大寺に七回コールド勝ちした。
19日は休養日。準々決勝は20、21日に同スタジアムであり、20日は城東―学芸館、倉敷商―関西、21日は理大付―玉島商、山陽―創志学園のカード。
▽3回戦
玉島商 逆転サヨナラ
東岡山工
2000000000002011|6
0020000000002012x|7
玉島商
(延長十六回、十三回からタイブレーク)
▽三塁打 蜂谷▽捕逸 原田、高谷
【評】もつれにもつれた一戦は玉島商が逆転サヨナラ勝ち。1点を追うタイブレークの延長十六回2死一、三塁から代打谷平が右前に同点打を放ち、続く竹田の右越え適時打で決着をつけた。15回を自責点1に抑えた主戦村上の粘投が光った。
4時間半に迫る激闘を無失策で戦い抜いた東岡山工も見事。先発の右腕原は15回を自責点2でしのぎ、主導権を渡さなかった。
理大付 12得点で大勝
理大付
10311015|12
00000010|1
大安寺
(八回コールド)
▽二塁打 水畑、余河2▽暴投 楠本、太田▽ボーク 太田▽捕逸 三戸
【評】理大付は10安打に7盗塁、7犠打飛を絡め12得点で大勝した。1―0の三回は生田の2打席連続となる適時打や2本の犠飛で計3点。八回は打者一巡の猛攻で5点を奪い、勝負を決めた。先発の左腕高橋は6回2安打無失点。
大安寺は投手陣が9与四死球と制球を乱した。攻撃は七回に山崎の遊ゴロの間に1点を返し、一矢報いた。
山陽 着実に加点
山陽
100010030|5
000000000|0
商大付
▽本塁打 山崎
▽三塁打 伊藤優▽二塁打 伊藤永
【評】山陽は一回1死から伊藤優が中越え三塁打を放ち、中継が乱れる間に一気に生還。五回は田内の左前適時打、八回には山崎の左越え本塁打、森野の左前適時打などで着実に加点した。投げては右横手の清水、左腕近藤が被安打4の無失点でつないだ。
商大付は主戦の河原が終盤まで試合をつくったが、打線の援護がなかった。
創志 投打かみ合う
創志学園
4000310|8
0000000|0
西大寺
(七回コールド)
▽二塁打 岩本、上田、金田▽捕逸 三村
【評】投打がかみ合った創志学園が快勝。先発岡村は6回を3安打に封じ、七回に3奪三振の木村晃と無失点リレー。打線は一回、金田の左前適時打、岩本の左越え3点二塁打で4点を先取し、五回は上田の左越え二塁打など4安打を集めて3点を奪った。
西大寺は投手陣が粘れず、攻撃も三回1死一、三塁で併殺を喫するなど精彩を欠いた。