土用の丑の日 ウナギで大暑元気に 岡山・鮮魚店 かば焼き香ばしく

香ばしい匂いを漂わせ、焼き上げられるウナギ=岡山市北区野田屋町

 「土用の丑(うし)の日」の23日、岡山県内の鮮魚店やスーパーにウナギのかば焼きや丼が所狭しと並んだ。この日は二十四節気の一つ「大暑」で、一年で最も暑い時季を乗り切ろうと、大勢の人が買い求めた。

 岡山市北区野田屋町の川魚専門店・光吉商店では、肉厚な県産天然ウナギや柔らかい身が特長の愛知県産養殖ウナギなど約800匹を入荷。今年は稚魚が不漁で、同店でもかば焼きが1匹2900円と昨年より300円高いという。

 秘伝のたれにウナギをくぐらせ、ふっくら焼き上げると香ばしい匂いが漂った。開店直後から続々と客が訪れ、女性(64)=同市中区=は「普段は手が出せないけど、今日は特別。夫と食べるのが楽しみ」と笑顔だった。

 岡山地方気象台によると、この日は上空の寒気の影響で県内各地の最低気温は、岡山市中心部21.3度(平年24.2度)、津山市20.0度(22.2度)、新見市千屋18.0度(18.7度)など、全16観測地点で平年を3.4~0.7度下回ったが、「日中は暦通りの暑さが続くだろう」としている。

店頭に並んだウナギのかば焼きなどを買い求める人たち=岡山市北区野田屋町

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