<大宮セブン>半信半疑のまま「野良集団」加入 夢はさいたまスーパーアリーナで大スベリ/コマンダンテ

コマンダンテの安田邦祐さん(左)と石井輝明さん=埼玉県さいたま市大宮区の大宮ラクーンよしもと劇場

 ―コンビ結成の経緯は。

 石井 僕たちは養成所の同期で別のコンビを組んでいたのですが、どちらも卒業後に解散。安田とは在学中は一度も話をしたことはなかったのですが、淡々と静かに漫才をする僕のコンビに雰囲気が似ていたので、友人伝いに連絡先を聞いて呼び出しました。

 安田 普段は知らない番号からの着信は出ないのですが、その時はたまたま電話に出て呼び出されました。会った時も告白されることを覚悟していたし、まるで恋愛のような感覚でした。僕も食い気味OKしたことを覚えています。

 ―「大宮セブン」加入が決定したときの感想は。

 石井 上京してすぐに大宮の舞台に立たせてもらって、そのときに大宮セブン加入の打診があったのですが、右も左も分からないときだったので、いったん様子を見させてもらいました。今回はきちんと打診もなかったし、市民会館おおみやでの本番まで何も言われなかったので半信半疑でした。

 ―活動の中で、大事にしていることは。

 石井 今のセブンはネタ強めの人たちが多く、いわばどうしようもない野良集団。理想は僕らがその野良感を浄化させたいけど、入ってみるとゴチャゴチャで、今のところかなり劣勢ですね(笑)

 ―今後の意気込みは。

 石井 最近、セブンのメンバーが売れてきているので、負けたくないという思いはありますが、マヂカルラブリーさんが頭一つ抜けていて、メンバー間で彼らの忙しさに気を使ったり、その一方でマヂラブさんが他の芸人のことを売り込んでくれたりするんです。皆がフラットな関係の方がいいと思うので、ある程度、知名度が同じになって、同じ状態で戦えるように頑張りたいですね。

 安田 僕はセブンを引っ張れる存在になって、セブンツアーの最後はさいたまスーパーアリーナでやって大きくスベることが夢ですね。

 ◇

 コマンダンテ NSC大阪29期の同期で、2008年結成。安田邦祐さんと石井輝明さんのコンビ。今年3月に大宮セブン加入。第51回上方漫才大賞新人賞。

 ◇

 大宮セブン 笑いの聖地を「大阪」から「大宮」にすべく、大宮ラクーンよしもと劇場(さいたま市大宮区)を主な活動拠点としている、吉本興業所属のお笑い芸人7組で構成する集団。今春からテレビ埼玉などで初冠番組「それゆけ!大宮セブン」が放映されている。

 ◇

 「それゆけ!大宮セブン」は、テレ玉で毎週火曜日午後11時半から、BSよしもとで毎週水曜日午後11時から放映中。

コマンダンテの石井輝明さん
コマンダンテの安田邦祐さん

© 株式会社埼玉新聞社