【新型コロナ】川崎市 2人死亡、1916人感染 年代別は20代が最多

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は26日、市内外に住む10歳未満~90代の男女1916人の感染が新たに確認されたと発表した。麻生区に住む80代女性と、幸区に住む80代男性の計2人の死亡も確認した。市は1884人の感染経路を不明としている。感染経路が判明している人のうち、家庭内感染は31人、陽性者との接触者は1人だった。

 市によると、死亡した80代女性は、市内北部の病院に入院していた。22日にせき、発熱の症状があり、検査で陽性が判明した。女性は中等症で、24日に死亡した。悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患、糖尿病の基礎疾患があり、ワクチンは3回接種済みだった。

 80代男性は、市内南部の住宅型有料老人ホームに入居していた。21日に体調が悪化し、市内南部の病院に救急搬送された。陽性が判明し、市内の別病院に転院したが、同日死亡した。男性はパーキンソン病、狭心症の基礎疾患があり、ワクチン接種歴は不明としている。

 感染者の症状別では、軽症1772人、無症状36人、中等症10人で、市は98人の症状を調査中としている。

 感染者の年代別では、20代388人、40代310人、30代283人、10代282人、50代233人、10歳未満203人、60代113人、70代56人、80代38人、90代10人だった。

 市は26日、関係者の感染が判明した保育関連の4施設を臨時休園すると発表した。当該施設は次の通り。

 ▽こあらっこはうす ル・シェルブルー(川崎区)▽キディ鈴木町・川崎保育園(川崎区)▽みらいな保育園(中原区)▽第四ゆりの花保育園(多摩区)

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 川崎市は26日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う職員の陽性判明などにより、必要な職員の確保が困難な状況となったとして、「稲田小学校わくわくプラザ」(多摩区)を27日から8月2日まで、「長尾こども文化センター」(多摩区)を今月27日から31日まで、それぞれ臨時休業すると発表した。感染状況により、休業期間は延びる可能性もある。

 市は26日、ショートステイ・デイステイ(子育て短期利用事業)事業所「しゃんぐりらこども家庭支援センター」(幸区)で関係者の陽性が判明したとし、同施設を当面の間、休止すると発表した。

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