栃木県内新たに2297人感染 過去最多更新、鹿沼の病院でクラスター 新型コロナ

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

  県と宇都宮市は26日、新たに計2297人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数は過去最多を更新した。県内の累計感染者数は11万5399人となった。県内の医療機関に入院していた80歳以上男性と70代女性が25日に亡くなるなど死者は3人増え、県内の死者は計288人となった。鹿沼市の病院でクラスター(感染者集団)が発生した。

 26日に公表された死者3人のうち、1人は年代や性別などが非公表。県は「遺族からの強い希望があったため」と説明した。

 新規感染者は10歳未満~100歳以上の男女。40代以下が約76%を占め、10歳未満が412人、30代377人、40代357人、10代318人、20代317人などと続く。

 この日は午前10時半ごろから、医療機関などが患者情報を入力する国のシステム「HER-SYS(ハーシス)」に不具合が生じ入力作業が滞ったため、一部が集計に反映されておらず、実際の感染者数は発表数を上回るとみられる。不具合は夕方にほぼ解消された。

 クラスターは鹿沼市内の病院で職員4人と患者3人が感染した。

 入院者245人、宿泊療養者418人、自宅療養者(療養先調整中含む)1万4011人、重症者3人。

【26日の市町別感染者数】

 宇都宮市680人、足利市193人、小山市184人、栃木市164人、鹿沼市、真岡市各160人、日光市132人、佐野市116人、下野市79人、さくら市67人、那須塩原市63人、壬生町32人、益子町29人、市貝町28人、大田原市24人、矢板市23人、野木町、芳賀町各19人、上三川町、那珂川町、茂木町各15人、高根沢町12人、那須町11人、塩谷町7人、県外等50人

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