南北朝時代に築かれた福井県鯖江市の山城「三峯城跡」を散策する催しが7月16日開かれ、市内外のお城ファンら48人が歴史ロマンに触れた。
同市北中山地区のまちづくり委員会と三峯城跡保存会が主催した。参加者は奈良時代の僧、泰澄の伝説が残る大イチョウの広場を出発し、鯖江、福井両市にまたがる三峯山を約30分かけて登った。
⇒福井県内の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」
標高405メートルの山頂部に広がる城跡では、保存会の五十子春一さん(80)ら4人の語り部が山城の歴史を解説。「太平記」などの史料に基づき、天下を二分した南北朝時代、南朝方の一大拠点として栄えたことなどを紹介した。
参加者は、城主として南朝を率いた脇屋義助の顕彰碑や、防御設備として築かれた郭、堀切、土橋などの遺構を見学。眼下に広がる市街地も見渡し、山城の魅力を満喫していた。