仲間との連携を大切にタイトルを目指す 日本文理大学付属高校eスポーツクラブ

年齢や性別、言葉の壁も超え、誰もが参加できるeスポーツが盛り上がっている。日本文理大学付属高校eスポーツクラブは4年前、生徒たちの声により設立された。現在10人の部員が在籍し、活動は平日2〜3時間。とにかくプレー時間を重ねることが上達への近道だ。部長を務める矢野聖気(3年)は「ゲームにかける時間が大事。毎日やらないとうまくはならない」という。

兼部も可能なため、過去にはサッカー部員が「ウイニングイレブン」で国体に出場し、ベスト16入りを果たした経歴も持つ。今は専属部員が結果を出そうとまい進中だが、ゲームという共通点でできる新たな仲間との交流が、生徒たちの学校生活の充実にもつながっている。

国内最大級の高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0(ステージゼロ)」に、2チーム(2人1組)がエントリーした。200チームが参加したオンライン予選を勝ち上がったが、6月末に行われたブロック代表決定戦では、僅差で本戦の出場権を逃した。矢野は「あと一歩のところまでいったが残念だった。悔しかったけど、今までで一番楽しい大会だった」と大会を振り返り、「大舞台で戦えた喜びを次の大会のモチベーションにしたい」と意気込む。

顧問の安東慎一郎教諭は「部員たちは大変熱心に取り組んでいる。オンライン競技だが、実際に部員たちとコミュニケーションを取り、活動していく中で多くのことを学んでもらいたい」と、日々の活動に重きを置き、大会前の運営や校内の環境づくりをサポートする。仲間と連携しながら行うeスポーツには、チームとして戦う楽しさがある。今後も大会や他校との対戦などで実績を重ね、日本一のタイトルを目指す。

(塩月なつみ)

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