三毳山大文字焼きが廃止 28年の歴史に幕 佐野

2018年08月、山の斜面を赤く照らした大文字焼き

 【佐野】お盆の恒例行事として市民や帰省客に親しまれていた黒袴町の「三毳(みかも)山大文字焼き」が、地元住民ら運営スタッフの高齢化や後継者不在などを理由に約30年の歴史に幕を下ろすことになった。新型コロナウイルス禍などによる3年間の中止を経て、市と地元で今夏の実施をもともと最後とするよう協議を進めてきたが、人手不足を解消できず、最後の開催自体を断念せざるを得なくなったという。同行事の運営委員会、熊倉功雄(くまくらいさお)会長(79)は「今までやれることはやった。悔いはない」と話した。

 

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