去年10月に死去 坪井 直さん 原爆死没者名簿に記帳

日本被団協の代表委員や広島県被団協の理事長を務め、去年10月に亡くなった坪井直さんの名前が、29日、原爆死没者名簿に記帳されました。

RCC

記帳したのは、被爆者で元広島市職員の中本信子さんです。原爆死没者名簿を前に手を合わせたあと、坪井さんの氏名と亡くなった年齢・日付けを書き入れていきました。

RCC

名簿に記帳されるのは、去年の8月6日からことしの8月5日までに死亡が確認された人たちで、28日までに4869人。坪井さんは、去年10月24日に96歳で亡くなっています。

RCC

生前の坪井直さん 2011年
「核兵器もない、戦争もない世界を作ろうと。あきらめるなよ。ネバー・ギブアップ」

RCC

坪井さんは、20歳の学生のときに爆心地から1.2キロの路上で被爆。生死の境をさまよいました。中学校の教師を勤め上げ、1993年に県被団協に入ってからは、被爆者援護や核廃絶運動に力を注ぎました。

RCC

広島市名誉市民の称号も受け、2016年には広島を訪れた当時のアメリカ大統領・オバマ氏と面会するなど、「被爆地ヒロシマの象徴」として活動しました。

© 株式会社中国放送