福井県で相次ぐイルカ被害…手や指かまれ男性2人救急搬送 鷹巣海水浴場で一時遊泳禁止

一時遊泳禁止になった鷹巣海水浴場=7月29日、福井県福井市浜住町

 福井県福井市浜住町の鷹巣海水浴場で7月29日、複数の海水浴客がイルカにかまれ、けがを負った。海水浴場を運営する鷹巣観光協会は、同日午後2時ごろから遊泳を禁止した。30日はイルカが苦手とされる超音波の発信器を増やすなど対策を強化して営業する方針。⇒野生のイルカに「絶対に近づかない」専門家警告

 福井市や市消防局によると、40代男性2人が手や指をかまれ救急搬送された。ともに軽傷とみられる。このほか、成人女性1人がかまれたとの情報もあるという。

 鷹巣観光協会は7月8日の海開き以降、市から無償貸与された超音波発信器を沖合のブイに2~3機設置してきた。30日以降は最大6基に増やす。市の担当者は「浜茶屋などでイルカを見つけたら海から出るよう呼びかけているが、応じない人もいる。被害が続くと海水浴場の閉鎖にもつながりかねず、絶対にイルカに近づかないでほしい」と強く呼びかけている。

⇒越廼海水浴場で「かまれた」1日に6件

 福井市蒲生町の越廼海水浴場でも、海水浴客がイルカにかまれる被害が相次ぎ、26日から超音波発信器を設置。看板などでイルカに触らないよう呼びかけている。

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