折り鶴に平和への願い込め 南島原・普賢学園

折り鶴作りに取り組む利用者ら=南島原市深江町、普賢学園

 長崎原爆の日の8月9日に合わせ、南島原市深江町の知的障害者入所施設「普賢学園」(本田尚久園長、約40人)の利用者らが、平和への願いを込めた折り鶴作りを進めている。
 社会参加の促進につなげようと初めて企画。工作やスポーツなど利用者それぞれの興味関心に合わせた「日中活動」の一環で、6月末から取り組んでいる。
 26日は、利用者約10人が共有スペースに集まり、青や赤、緑など色とりどりの折り紙で鶴を作った。出来上がった折り鶴約2千羽は、釣り糸で40羽ずつつなげて1本に束ね、千羽鶴2本に仕上げる予定。
 千羽鶴は8月4日、長崎原爆資料館(長崎市平野町)と平和公園(同市松山町)へ届けるという。同園のサービス管理責任者補佐、杉﨑智史さん(38)は「地域社会と触れ合うきっかけとして、利用者の方々の社会参加につなげたい」と話した。


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