病床使用率50%超 栃木県内2331人感染5人死亡 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数(31日発表分)

 栃木県と宇都宮市は31日、新たに計2331人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。病床使用率は30日時点で50.1%となり、福田富一(ふくだとみかず)知事が行動制限を検討する目安としていた50%を超えた。同日までに、60代と80歳以上の男女計5人の死亡も確認された。県内の死者は計299人、累計感染者数は12万7734人となった。

 病床使用率が50%を超えたのは、第5波の昨夏以来。救急医療などコロナ以外の診療に影響が生じかねない危機的な状況とされる。

 死亡したのは60代の男性2人、80歳以上の男性1人と女性2人。このうち30日に亡くなった80歳以上の女性は感染後、自宅療養中で、体調が悪化し搬送先の病院で亡くなった。他の4人はいずれも入院していた。

 新規感染者は10歳未満~90歳以上の男女。クラスター(感染者集団)は2件発生した。真岡市内の病院では職員4人と患者2人の計6人、鹿沼市内の高齢者施設では職員1人、入所者11人の計12人が感染した。

 入院者294人、宿泊療養者491人、自宅療養者(療養先調整中含む)2万2083人、重症者5人。

 【31日の市町別感染者数】宇都宮市479人、栃木市232人、小山市205人、足利市170人、佐野市151人、那須塩原市135人、真岡市133人、大田原市98人、日光市90人、下野市79人、鹿沼市74人、さくら市72人、那須町55人、壬生町48人、那須烏山市39人、矢板市、益子町各32人、野木町30人、上三川町、高根沢町各26人、茂木町、市貝町各16人、塩谷町13人、那珂川町12人、芳賀町10人、県外54人、調査中等4人。

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