四国総体・ホッケー女子 “川棚が3大会連続8強” 近畿王者を0-2から逆転

【ホッケー女子2回戦、天理―川棚】シュートアウト戦の末に8強入りを決めた川棚。勝利の瞬間、抱き合って喜ぶ選手たち=徳島県阿南市、阿南光高ホッケー場人工芝

 ホッケー女子の川棚が0-2の劣勢をはね返し、3大会連続の8強入りを決めた。しかも倒した相手は近畿王者の天理(奈良)。シュートアウト戦の6人目、FW田中がゴールネットを揺らすと、控えメンバーもフィールド上に飛び出して喜びを爆発させた。
 力のある相手に押し込まれ、第2クオーター終盤に失点。第3クオーター11分には勝利が遠のく追加点を許したが、諦めている選手は誰ひとりいなかった。
 「自分たちは走り勝てるチームだから」とすぐに顔を上げて反撃開始。相手を休ませないように中央へ長いボールを送る攻撃を繰り返し、第3クオーター終了間際に田中が1点目、残り時間5分となった最終クオーター10分にFW山口が同点弾をたたき込んだ。シュートアウト戦ではGK宮﨑が冷静沈着なセーブを連発。最後はエース田中が勝負を決めた。
 川棚は日々の練習で、15分ゲームの終了と同時にフィールド1周を全力ダッシュする走り込みメニューを取り入れている。多い日では4セット。こうした泥くさい努力で体力が培われ、それがこの日の逆転劇につながった。
 3大会連続の8強入りは立派だが、チームの過去最高順位も8強で足踏みが続いている。巨摩(山梨)との準々決勝に向けて、田中は「次はしっかり勝ちきることが大事。そして、もっと上に挑戦する」。今年こそ、歴史を塗り替えてみせる。


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