原爆に遭い、行方が分からなくなった被爆者の消息を知る手掛かりとなる「原爆罹災者名簿」の公開が広島市で始まりました。
1日、公開が始まったのは、広島国際会議場の研修室です。原爆罹災者名簿は、警察署の検視調書や周辺の町村役場が作成した死亡診断書など合わせて83冊です。名前や死因、亡くなった場所などが書かれていて、2万3039人の最後の状況を確認できます。
探している人の名前を親族が申請し、名簿に載っていればコピーが渡されます。
広島市 平和推進課 岡崎史恵さん
「被爆直後の消息を知る手掛かりとなる貴重な資料だと思いますので、まだ行方が分かっていないご親族を探されている方のですね、この資料が一助となればと思います」
去年は27人が訪れ、9件が確認されたということです。名簿は、6日まで公開されます。