三浦・三崎で姉妹が創作料理店 「お試し営業」経て願い実現 サバやナス、地場産品中心に

「たべごとやみなと」の店内に立つ柴崎さん(左)と岩嵜さん姉妹。総菜はテイクアウトもできる=三浦市三崎2丁目

 神奈川県三浦市三崎2丁目の路地裏に、創作家庭料理の店「たべごとやみなと」がオープンした。地元住民の支援を受けて願いをかなえた横浜出身の姉妹は「新しい三崎の魅力になれば」とキッチンに立っている。

 2人は柴崎朱里(あかり)さん(33)と岩嵜楓(かえで)さん(30)。姉の柴崎さんは2020年12月、母親の転居に合わせて家族で三浦市へ移住した。妹の岩嵜さんは東京に自宅を置き、週に5日間は仕事で三浦市に滞在している。

 食材はサバ、メカジキ、地ダコ、ナス、カボチャ、枝豆、三浦産生揚げ、三浦豆腐など三浦半島の地場産品が中心。これらを使い、ナムルやチャンジャ、ベトナムココナツカレー、鶏のフォーといったアジアのエッセンスを加えた家庭料理を提供し、総菜にも力を入れる。

 柴崎さんは移住後、三崎に飲食店営業を試すことができる合同会社「ミサキステイル」の「トライアルキッチン」があるのを知り、2人で21年3月から1~2週間に1回、営業してきた。2人とも飲食店での勤務経験があり、いずれは自分たちの店を開きたいと思っていた。

© 株式会社神奈川新聞社