連日の逆転勝ちで、チーム史上初の全国4強入りを果たした。
ホッケー女子準々決勝。川棚はハーフタイム前に1点を失ったが、後半一気に2点を奪って巨摩(山梨)を下した。0-2から鮮やかに勝利をつかんだ3回戦の再現に、主将のMF山内は「後半に強い私たちの良さを出せた」。同好会として発足してから25年目、創部23年目にして悲願のメダルを確定させた。
志田監督が「相当練習した」と自負するペナルティーコーナーで連続得点した。第3クオーター10分はリスタートの速いパスをDF辻田がうまく止め、中央遠めから狙って同点弾。最終クオーター8分は同じように辻田が打ったボールを、シュートコースに入ったMF黒崎がわざと触れてフリック。浮き球でゴールネットを揺らした。
サッカーのCKに当たるペナルティーコーナー。川棚が今大会に向けて準備してきた「型」は全部で10種類以上あるという。九州大会は不発に終わり、この日も相手の堅守に阻まれる場面が続いたが、この試合5本目のチャンスをようやく得点に結びつけ、勢いに乗って6本目で試合をひっくり返した。
全国で4校しか進めない準決勝。快進撃を続けるチームの相手は丹生(福井)に決まった。志田監督が「女子ホッケー界の大阪桐蔭」と表現する優勝候補筆頭だが、既に歴史を塗り替えた川棚に失うものは何もない。攻守に大車輪の活躍だった辻田は「きょうはDFなのにゴールを決めることができてめちゃくちゃうれしかった。あすもチームで点を取りにいく」と強豪への挑戦を歓迎している。
四国総体・ホッケー女子 川棚 初の4強 連日鮮やかに逆転勝ち
- Published
- 2022/08/02 11:20 (JST)
- Updated
- 2022/08/03 15:16 (JST)
© 株式会社長崎新聞社