オートバイショーでは3台が球体の中を縦横無尽に走り回る。どうしてぶつからないのだろうか。
舞台となる鉄製の球体は「オートバイホール」と呼ばれ、直径が約7メートル。ショーでは、この中を3台が時速50キロで同時に走行する。
ぶつからないのは、仲間の位置を目と耳で確認し合っているから。常に誰がどこを走っているのか目配りしている上、エンジン音なども聞いて距離感を把握している。
また、球体の底には補助員2人がいる。オートバイが回転した回数をサインで教えたり、車体がよろけたときに支えたりするのが役割。ライダーは補助員を目印にすることで、自分の位置も分かる。
一歩間違うと大事故につながるため、車両の点検にも細心の注意を払う。湿度や気温によってエンジンのかかり具合などが微妙に違うので、アクセルをひねる強さを変えるなどして速度を一定に保つ工夫も経験を基に行っている。
<高原謙慈さん(45)=オートバイショーなど担当>
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