栃木県の福田富一知事は3日の県議会臨時会議で、新型コロナウイルス対策として政府が新設した「BA・5対策強化宣言」を発令する考えを明らかにした。4日に対策本部会議を開き、正式に決定する方針。
1日時点で県内の病床使用率は52.5%で、政府が宣言の目安の一つとした50%を上回り、医療提供体制への負荷が高まっていることなどを考慮したという。
宣言では高齢者や持病のある人に混雑した場所などへの外出を控えるよう要請することになるほか、政府から職員の派遣や対策の助言などを受けられる。罰則を伴う私権制限はない。
福田知事は「今後とも国や市町、関係機関と緊密に連携し、必要な対策に全力を挙げて取り組む」と述べた。
関東1都6県で宣言発令を表明したのは、神奈川県に続き2例目。