地域商社「コレトチ」発進 足銀など4社連携で販路拡大へ

設立式に臨んだ美藤社長(左から2人目)=3日午前10時25分、宇都宮市桜4丁目

 足利銀行(清水和幸(しみずかずゆき)頭取)と栃木県内地場3社が共同出資する地域商社「コレトチ」の設立式が3日、宇都宮市桜4丁目の足銀本店で開かれた。4社の強みを生かした地場産品の販路拡大で、地域活性化への貢献を目指す。

 足銀営業推進部審議役から社長に就任した美藤文人(びとうふみひと)社長は「地域には素晴らしいものがたくさんある。表面的なことだけではなく、関わる人の思いなど本質的な価値を伝えていく」と決意を述べた。

 コレトチは、農家や食品加工業者から商品を仕入れ、小売業者などへ販売する。足銀の子会社で、国から銀行業の枠組みを超えた事業に取り組める認可を取得した。売り手と買い手のマッチングに限られていた事業活動から、実際の商談にも関われるようになった。

 電子商取引(EC)事業も手掛け、地域内外の一般消費者に商品を販売できる新たなルートを確保する。

 出資するのは足銀と下野新聞社(宇都宮市)、総合印刷・地域情報紙発行の鈴木印刷(同)、ウェブサイト・システム開発のカテル(同)の4社。それぞれ販路開拓や情報発信などの強みで、コレトチの業務に協力していく。

© 株式会社下野新聞社