今季のプレミア「最も素晴らしい”0円補強”」ベスト5

今シーズンのプレミアリーグもついに開幕の日を迎える。昨季とは違ってSPOTV NOWとAbema TVでの放送となり、新しい視聴習慣になりそうだ。

『Football Faithful』から、今回は「今季のプレミアリーグで最も素晴らしかったフリートランスファー補強」をご紹介する。

クリスティアン・エリクセン

加入したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

クリスティアン・エリクセンの驚くべき復活は、この夏にも大きな動きをもたらした。

1月にブレントフォードと短期契約を結んだ後にすぐ優れたプレーを見せ、半年前に心臓発作で倒れたとは思えない実力を証明。そして今夏はマンチェスター・ユナイテッドにフリーエージェントで加入することになった。

30歳の彼は創造性を欠いているマンチェスター・ユナイテッドにアイデアをもたらすだろう。昨季セットプレーでわずか7点というクラブにとって、キッカーとしても重要な存在になるはずだ。

ブバカル・カマラ

加入したクラブ:アストン・ヴィラ

アストン・ヴィラがフリーでブバカル・カマラを獲得したことは、この夏で最も目立たない、しかし最も効果的な補強となる可能性が高い。

17歳でマルセイユにデビューして以来、151試合に出場してきたカマラ。センターバックにボランチ、さらにセンターハーフまでこなす超万能選手であり、その若さを感じさせない安定性を持つ。

無私無欲で冷静で、ボールを奪うことも供給することもできる。スティーヴン・ジェラード監督が見初めたということもあり、その実力が発揮できる時が待ちきれずにいるだろう。

ジェシー・リンガード

加入したクラブ:ノッティンガム・フォレスト

マンチェスター・ユナイテッドでは不思議な立場になってしまったリンガード。生え抜きの選手でありながらもこの数年は重用されず、ウェストハムへのローンで再ブレイクを果たしながらも契約延長の話すらなかった。

もちろん今夏はウェストハムやエヴァートンなどから誘いがあったというが、なんと23年ぶりプレミアリーグ昇格組のノッティンガム・フォレストを選んだ。

彼の加入は間違いなくクラブにとって決定的なものになるはずだ。なんとプレミア昇格で得た収入のなかから週20万ポンドもの給与を支払うことにしたという。

ジェームズ・タルコウスキ

加入したクラブ:エヴァートン

フランク・ランパード監督がシーズン途中から率いたエヴァートンは、危機的な状況に陥りながらもなんとか残留を勝ち取った。クラブの低迷は最近の補強があまり成功していないことが原因の一つである。

今夏の補強についてはかなりピンポイントで行われており、その中でジェームズ・タルコウスキは唯一と言ってもいいビッグネームだ。バーンリーでイングランド代表にまで上り詰めたセンターバックであり、その実力は証明されている。

昨季は66失点を喫してしまったエヴァートン。タルコウスキの加入はまさに弱点をカバーするための大きな補強だ。

イヴァン・ペリシッチ

加入したクラブ:トッテナム

アントニオ・コンテ監督が率いていることもあり、トッテナムはかなり忙しい夏を過ごすことになった。多くの補強を行っているなか、フリートランスファーで獲得したペリシッチは重要だ。

コンテ監督の戦術面を熟知していること、そして34歳ながら全く衰えを見せていないこと。これらを考えれば、今季活躍できないことも想像できないような補強だ。

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最低限チャンピオンズリーグへの出場を狙っているトッテナム。ペリシッチ自身はその経験も豊かであり、ヒリヒリするシーズンで落ち着きをもたらしてくれるはず。

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