広島市の松井市長は、ロシアの駐日大使が原爆慰霊碑に献花したことについて「碑文の意味を受けとめたものと思いたい」と述べました。
松井市長は、中高生による反核署名活動に参加し、ともに核兵器廃絶を呼びかけました。この後のインタビューでロシアのガルージン大使が原爆慰霊碑に参拝したことについて、次のように述べました。
広島市 松井一実市長
「たぶん、あの慰霊碑の碑文をしっかり読んで、日本語上手ですからね、心に受け止めていただいたものと思いたい」
また、大使が、「ウクライナでのロシアの核兵器使用はあり得ない」と強調したことについては、開催中のNPT(核拡散防止条約)の再検討会議で表明すべきだと強調しました。
松井一実市長
「今、NPTの会合が開かれてますから核軍縮・不拡散、NPT第6条をみんなで守ろうということを国連の場で、ニューヨークでやっていただくとありがたいなと思います。この広島の地で『やりますよ』という決意表明していただいたとすれば、大いにありがたいですね。ぜひ、やってください」
平和記念式典にロシアを招待しなかったことについては、「理由はこれまで何度も説明している」と述べるにとどまりました。