福井県、42時間で例年1カ月分の2倍超の降水量 南越前町今庄で426ミリ観測、8月5日11時までに

大雨に見舞われた福井県の南越前町内=8月5日午前

【動画】福井県南越前町今庄の被害状況 福井地方気象台によると福井県は8月5日、3日午後5時からの総降水量が8月の月降水量(平年値)の2倍を超え地盤の緩んでいる所があり、同日夕方まで土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要としている。

 同日正午前に発表された「大雨に関する福井県気象情報 第14号」によると、前線を伴った低気圧が日本のはるか東にあって北東へ進んでおり、前線が本州の南へ伸びている。また、北陸地方の上空約9000メートルには氷点下30度以下の寒気が流れ込んでいるため、大気の状態が不安定になっている。このため、福井県では、5日昼過ぎにかけて雷を伴って激しい雨の降る所があるとみられる。

 降り始め(3日午後5時)から5日午前11時までの降水量(アメダスによる速報値)は、南越前町今庄426.0ミリ、越前市武生233.5ミリ、大野市219.5ミリ、大野市九頭竜 206.5ミリ、福井市189.0ミリとなっている。

 5日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で嶺北30ミリ、嶺南30ミリ。5日正午から6日正午までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、嶺北80ミリ、嶺南80ミリ。

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