“小値賀の課題”解決策を提案 資料館活性化や防災マップ 北松西高3年生

町議会議場で発表する生徒たち=小値賀町(北松西高提供)

 長崎県北松小値賀町笛吹郷の県立北松西高(橋本豪校長、25人)の3年生8人は7月28日、町議会議場で地域探究の発表をした。西村久之町長のほか一般を含め約50人が聞いた。
 地域の現状を分析して課題対応能力を養い、町と町議会に解決策を提案する取り組み。生徒は1年時から地域課題の背景について研究し、観光と防災の2班に分かれて発表した。
 観光班は、歴史民俗資料館の展示説明に工夫を加え、来館者を増やすためにライトアップや茶会のイベントを提案した。防災班は、災害に備える重要性を町民に伝えようと独自にハザードマップを作成。避難経路に着目し、ルート上の電線や段差がある道路、公衆電話の位置などを地図上に示し、避難時に携行できるものを目指した。
 観光班の松永弘大さん(17)は「今後も調査を重ね、資料館活性化の活動をしていきたい」、防災班の大久保綾美さん(17)は「防災意識向上のため、危険箇所を分かりやすく伝えようと励んだ」と話した。
 中村慶幸教育長は「いずれも素晴らしい提案。導入など前向きに検討していきたい」と評価した。


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