「そのぎ抹茶」スイーツでPRを 県立大佐世保校生、町内でのフェス提案

そのぎ抹茶フェスの開催を提案する県立大生=東彼杵町総合会館

 抹茶の原料「碾(てん)茶」工場がある長崎東彼東彼杵町をアピールしようと、抹茶スイーツを一堂に集めた「そのぎ抹茶フェス(仮称)」の開催を、フィールドワークをした県立大佐世保校経営学部経営学科の学生が報告会で提案した。
 同町は県立大と包括連携協定を結んでおり、学生のフィールドワークを受け入れている。同学科の講座「地域と企業演習」の一環として2、3年生計12人が「そのぎ抹茶の普及」と「ワーケーション推進」をテーマに、4月から取り組んだ。
 抹茶班は、碾茶工場を運営する若手生産者でつくる「FORTHEES(フォーティーズ)」に着目。同社から抹茶を仕入れている町内外のカフェ約20カ所を取材した。7月22日の報告会で「急須で入れるお茶は若年層にハードルが高い。スイーツなら敷居が下がり『そのぎ=お茶・抹茶』のイメージを広めることができる」と発表。開催へ向けカフェに協力を呼びかけているという。
 3年の吉田稀一さん(20)は「多彩な県内各地のカフェと東彼杵をつなぎ、交流サイト(SNS)で拡散させるきっかけになれば。若者版そのぎ茶市にしたい」と話した。
 仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を同時に楽しむ「ワーケーション」の受け入れ促進に向けた動画も披露。茶摘みなどの体験や、グルメを楽しむ1泊2日の旅程を紹介している。動画共有サイトで閲覧できる。


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