事故で記憶を失い、幻覚で未来が見えるようになった女性 次第に精神は混乱 「君だけが知らない」公開決定

「サイコだけど大丈夫」のソ・イェジが主演し、ソ・ユミン監督が務めるサスペンス映画「君だけが知らない」が、10月28日より劇場公開されることが決まった。

「君だけが知らない」は、ある事故によって記憶を失い、幻覚で未来が見えるようになった主人公・スジン(ソ・イェジ)を描いたサスペンス。事故で記憶を失ってしまったスジン。夫・ジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートで日常生活を取り戻し始めるも、幻覚で未来が見えるようになっていく。そんなある日、スジンは殺人現場を目撃してしまい、実際に死体が発見される。次第に彼女の精神は混乱していき、夫さえも怪しむようになっていく。

主人公のスジンを演じるのは、「サイコだけど大丈夫」のソ・イェジ。夫・ジフン役を、キム・ガンウが務める。メガホンをとるのは、「八月のクリスマス」「四月の雪」のホ・ジノ監督のもとで長年にわたり助監督や脚本を手掛けてきた、女性監督のソ・ユミン。本作で監督デビュー作を果たし、2021年の韓国での公開時にはボックスオフィス初登場ナンバーワンを記録した。

公開された日本版予告は、不慮の事故で記憶を失くしたスジンが、夫のジフンに献身的にサポートされるシーンから始まり、もうすぐカナダに移住する2人の日常が穏やかに映し出されていく。しかしある日、スジンがトラックにひかれそうになる少女の未来を見たことを境に事態は急転。スジンは、度々起こる不可解な現象に、目の前で起きていることは現実なのか未来なのか、はたまた妄想なのかが次第にわからなくなっていく。さらに、突如として事件が浮かび上がることが描かれている。

日本での公開決定に際し、ソ・ユミン監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【ソ・ユミン監督 コメント】

物語のインスピレーションは、私が日常生活で感じた恐怖です。一番近い関係にある恋人や、親密な夫婦関係にある人が、見たこともない表情を見せた瞬間があり、その人が本当に自分の知っている人なのかと恐怖を感じることがありました。驚きだけではなく、真実を知った先にカタルシスを感じてもらうことを念頭におきながら作りました。

成瀬巳喜男監督の『浮雲』から濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』まで、数え切れないほどの作品を見てきた日本映画ファンとして、私の映画が日本で公開されるのはとても新鮮な思いです。洗練された感覚を持つ日本の観客の皆さんがどのようにご覧になるのか、私は非常に興味があり、緊張しています。上映をお楽しみください!

【作品情報】
君だけが知らない
2022年10月28日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、UPLINK吉祥寺、kino cinéma立川髙島屋S.C.館 他 全国公開
配給:シンカ
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