長崎県五島市のNPO法人五島あすなろ会(土岐寛志理事長)は、運営する就労継続支援B型事業所の利用者が作った麦わらのストローの販売を始めた。同市籠淵町のうどん店「ばらもん亭」で取り扱っている。
同ストローの使用は、廃プラスチックの削減につなげようと、持続可能な開発目標(SDGs)に関連し各地で取り組まれている。
五島は、県内で諫早に次ぐ麦の産地。土岐理事長は昨年、市内の畑約50平方メートルに利用者と六条大麦の種をまき、農薬を使わずに育て今年収穫、天日干しした。
利用者は、茎を節ごとに切り、煮沸消毒などを済ませ、長さや太さを計測。長短のサイズに分け、薄い紙で巻いて束ごとにまとめている。7月26日は、1日で25束ほど作った。
1束20本330円。ばらもん亭では販売のほか、お子さまセットに付けている。
同事業所は、市指定のごみ袋製造も手がけるが、新型コロナ禍による物流の停滞で時期によって作業に繁閑の差が出るという。土岐理事長は「環境に優しい取り組みはもちろん、利用者の安定した工賃確保にもつなげたい」としている。
「麦わらストロー」を製造販売 五島あすなろ会 就労支援の作業確保も
- Published
- 2022/08/12 10:50 (JST)
- Updated
- 2022/08/12 12:56 (JST)
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