「日光江戸村」運営の時代村、東京・日本橋に江戸料理の新店オープン

「奈美路や」前に並ぶ野口社長(右から7人目)ら

 「江戸ワンダーランド日光江戸村」を運営する時代村(日光市柄倉(からくら)、野口良一(のぐちりょういち)社長)は19日までに、東京都中央区日本橋1丁目のコレド日本橋4階に江戸料理をルーツとした和食レストラン「奈美路(なみじ)や」を開店した。

 和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されるなど日本の食文化が注目される中、江戸料理を世界に広め魅力を再認識してもらえるようにと店を構えた。同社が飲食店を経営するのは初めて。

 奈美路やは、栃木市出身の料理研究家冬木(ふゆき)れいさんが指導するほか、東京・吉祥寺で江戸料理を提供する「晩酌や月」の福留章(ふくどめあきら)さんが総料理長に就任した。旬の食材の旨みを最大限引き出して調理するなど、正統の味を再現しているという。

 メニューは11品を楽しめる「江戸三昧 豆腐百珍コース」(6千円)や、日光江戸村で提供している「土手めし」「ゆばめし」などを用意。店内には74席を確保した。同社は「現代の日本で失われつつある素晴らしい江戸文化をこの店が継承していく」としている。

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